考察

#2【考察】Return of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還) 死に至る病の謎

ReturnoftheObraDinn・考察アイキャッチ_2

ミステリーアドベンチャーゲーム・Return of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還)の考察を、連載形式でやっています。

#2は第2章「死に至る病」の原因を調査します。

船内で突如発生した死に至る病。その病気の正体や原因、死亡した2名のインド人について、おもしろい繋がりが見えてきたよ。

時は1802年。200トン以上の交易品を積んだ商船「オブラ・ディン号」が、ロンドンから東方に向けて出港した。その6か月後、同船は予定されていた喜望峰への到達を果たさず、消息不明扱いとなった。 そして今日、1807年10月14日早朝のこと。オブラ・ディン号は突然、ファルマス港に姿を現す。帆は損傷し、船員の姿も見えない。これを受け、東インド会社ロンドン本社所属の保険調査官が、ただちにファルマス港に派遣された。同船内を直接調べ、損害査定書を作成するために――。 「Return of the Obra Dinn」は、探索と論理的推理で展開する、一人称視点の謎解きミステリーアドベンチャーゲームである。

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第2章「死に至る病」の人物考察ガイドもあわせてどうぞ。

【解説】Return of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還) 人物考察ガイドReturn of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還)に登場する乗客・乗員60名の人物考察ガイドです。考察記事の補完としてお楽しみください。身元・死因の特定方法も軽く掲載しているので参考までに。...

【考察】死に至る病の正体

第2章_死に至る病

結核ではない肺病とは

まずは、死に至る病の正体を解明してみよう。

ヘンリー・エバンズ医師は、この病について以下のように診断している。

肺病ですね。

病名について明言はされていないが、肺の病らしい。しかし、結核ではないとのこと。

結核はヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)によって引き起こされる感染症で、伝染性が高く空気感染します。結核は最も高い頻度で肺に発症しますが、リンパ節、骨、脳、臓器や眼など他のあらゆる部位でも発症する可能性があります。結核は毎年世界中で約150万人もの命を奪っている深刻な病気です(1)。結核に感染しても活動性結核へと発病するまでは症状がありません。

結核とは – QuantiFERON Japan

18世紀なかばから19世紀にかけておこった産業革命は、イギリスに多大な栄光と繁栄をもたらした一方で、労働環境や生活環境の悪化が進行し、労働者たちのあいだでは結核が大流行していた。

オブラ・ディン号の帰還も舞台は1800年代初頭。結核は当時、不治のはやり病として恐れられていたに違いない。

じゃ、結核ではない死に至る病ってなんなん。

いろいろと調査した結果、当てはまるのは肺炎なのでは?との結論に至った。

主に細菌やウイルスに感染することにより、肺の中を通る気管支のさらに先にある肺胞という部位が炎症を起こす病気。風邪と似た症状だが、呼吸困難や入院が必要になるほど重症化することもあるので、注意が必要。薬剤やアレルギーが原因となることもある。

肺炎とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル

医療の発達したいまでも、肺炎は一般的な死因のひとつとして挙げられるくらいポピュラーである。まさに死に至る病。コロナも肺炎を引き起こす原因のひとつだよね。

いまでも死に至る病なんだから、2世紀も昔、しかも医療設備が限られた船の上じゃ、悪化すれば助かる見込みはほぼなかったんだと思う。

この説を裏付けるちょっとした証拠も発見しております。

高熱や胸の痛み、激しい咳、息切れ、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音がする喘鳴(ぜんめい)と呼ばれる症状が主として現れる。重症になると呼吸が速くなったり、呼吸困難になって、酸素吸入が必要になるケースもある。

肺炎とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル

肺炎のおもな症状として、咳や息切れ、呼吸困難といった症状があらわれるようだ。

それをふまえて第2章[死に至る病]・その1の音声を聞いてみる。

おー、なんかヒューヒューという謎の呼吸音が聞こえるね。それに加えてゴホゴホと咳き込む声…。

この症状、肺炎と一致しているとみて間違いないと思う。

【考察】死亡した2名はどこで肺炎になったのか

では、死亡したインド人、ソロマン・サイドレンフレッド・ラージューブはどこで肺炎になったのだろうか。

乗船前から病気だった、というのは、まぁないと思う。これから半年間も海の上なのに、病気の人間はさすがに乗せないはずだ。

肺炎のおもな原因は、細菌感染によるものがほとんどだそうだ。とくに免疫力が低下していると、悪化しやすいとのこと。

感染の原因としては、高齢である、他の疾患にかかってしまった、などの理由で身体の免疫力が低下し、肺にまで病原体が侵入して、感染するケースが多いようです。とくに、かぜやインフルエンザにかかり、ウイルスによって気管が傷つけられてしまうと、病原体を体外に排出できず、肺炎にかかりやすくなってしまいます。

気をつけたい感染症 「肺炎」

性悪なサルがウイルスをもっていた説

性悪なサル

性懲りもなく、性悪なサルのせいにする説。

説をとなえておいてなんだけど、これはないな、と思っている。理由は以下。

  • ソロマン・サイド、レンフレッド・ラージューブがサルと接触している描写がない
  • ウイルスをもっていたから性悪ととらえると、人間でもウイルスもってる人はみんな性悪になっちゃう。そんなわけないじゃろ

というわけで、この説は却下。

密航者がウイルスをもっていた説

実は第2章で死亡するソロマン・サイドとレンフレッド・ラージューブは、第1章[崩れた積荷]にもしっかり登場している。

サイドとラージューブ

仲良くならんでタル運び。このあと病死しちゃうふたりが。なんかちょっとキナ臭い。

そういえば、第1章にはもうひとりキナ臭い人物が登場していたよね。

積荷にまぎれた密航者

タルにまぎれた密航者である。

肺炎のおもな原因は細菌感染だそうなので、この密航者がウイルスをもっていたとは考えられないだろうか。

  1. ウイルスをもった密航者がタルの中で圧死
  2. タルは甲板長用倉庫に運ばれ、そのまま放置
  3. タルを運んだのは事故当時、貨物甲板で作業をしていた甲板員たち(死亡した2名含む)
  4. 作業中にウイルス感染

病死するふたりが仲良くタル運びしていることと、タル入りの密航者を結びつけると、こんな仮説があらわれましたとさ。



【考察】なぜ死亡したのはインド人2名だけだったのか

しかし先ほどの密航者がウイルスをもっていた説を主張すると、ひとつ腑に落ちないことがある。

事故当時、貨物甲板で作業をしていた甲板員は死亡した2名のほかに3名いた(事故で死亡したサミュエル・ピーターズは除く)。

他の甲板作業員

彼ら全員、密航者入りタルと濃厚接触している可能性があるにも関わらず、死亡したのはインド人2名だけ。ほかはエバンズ医師のお墨付きでみんな健康である。なんだこの矛盾は。

気持ち悪いのでなんとか仮説をたててみた。

インド人は寒さに弱い説

エバンズ医師の診察結果をもう一度。

この寒さで悪化したかと。

最後のセリフに注目。この寒さで悪化したかと。肺炎が悪化したのは、どうやら寒さも関係しているらしい。

そういえば死亡したふたりはインド人だった。インド人って、明らかに寒さ耐性なさそう。もしかして、寒さのせいで免疫力落ちちゃったんじゃないか?まとめると以下である。

  • 崩れた積荷の事故当時、貨物甲板で作業をしていた甲板員5名は、全員密航者入りタルと濃厚接触し、なんらかの細菌をもらっていた
  • そのうちインド人2名は、寒さもあって免疫が低下。肺炎と思われる病で死亡
  • ほかの3名は寒さに耐性があったので、とくに影響はなくピンピンしている

ふーむ、つまりインド人以外の3名は、出身地の点からみて寒さに耐性のある国出身ってことだな。チェックしてみましょう。

アレクセイ・トポロフ(ロシア)

トポロフの寒さ耐性調査

タルをころがすのはアレクセイ・トポロフ。ロシア出身である。

寒さに弱いわけがない。

アレクサンダー・ブース(イングランド)

ブースの寒さ耐性調査

サミュエル・ピーターズの死の瞬間を見てビックリしてるのは、アレクサンダー・ブース。イングランド出身。

あまりイメージはないけど、イングランド(イギリス)は北海道よりも緯度が高いので意外と寒い。

彼も常に裸ジャケットスタイルなので、暑がりなんだろう。

ハマドウ・ディオム(シエラレオネ)

ディオムの寒さ耐性調査

最後はハマドウ・ディオム。シエラレオネ出身とな。

シエラレオネは西アフリカにある国らしい。アフリカ…だと…?

落ち着け。シエラレオネのことよく知らないし、ひょっとしたらアフリカにも寒い国あるかもしれない。ホラ、夜の砂漠は寒いっていうじゃろ。

シエラレオネの気候は熱帯性気候に属し、年間を通じて高温の状態が続きます。雨季と乾季があり、雨季は長く4月から11月、乾季は12月から3月となります。ベストシーズンは乾季となりますが蒸し暑い気候となります。

シエラレオネの気温と降水量

年間を通じて高温の状態が続きます。

オワター/(^o^)\

ソロマン・サイドはスモーカー説

つづいてもうひとつの仮説。

ソロマン・サイドのスケッチをチェックすると、口元に手を当てている。これがちょっと、タバコを吸っているように見える。

スケッチのサイド

宴会のようすをスケッチしたものだから、酒を飲んでいるともとれるけど、酒を飲んでいるならマバのようにグラスが見えるはずだ。あと、グラスにしては持ち方がおかしい。

スケッチのマバ

肺炎と喫煙に関連があることは言うまでもないので、ソロマン・サイドは喫煙習慣もあいまって肺炎が悪化したのでは?という説。

しかしこの説も根拠が薄くて、レンフレッド・ラージューブはどうなのって話だし、パイプ大好きアレクセイ・トポロフのほうが喫煙キャラのイメージあるし、いろいろ穴があるんだよねぇ。

大げさに仮説を立てておいて、立証できずすみませんでしたm(__)m



Return of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還)をプレイしよう!

この記事を読んで気になった方は、ぜひReturn of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還)をプレイしてみてください。

できればこの記事のことは忘れて、新鮮な気持ちでいちからプレイしてほしい(矛盾)。

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